子供の運動能力を向上させる手軽なコーディネーショントレーニング一覧
運動センスは脳の神経回路の動きが関係している。
これは自分の体を自由自在に操ることが出来る命令を脳が出せるかどうかってことになる。
子供の頃は、この神経回路の発達が著しい時期でもある。
具体的には大人の運動神経(センス)を100と仮定すると
・産まれてから5歳~6歳くらいまでの間に、
運動神経は80~90くらいまで成長する。
・そして12歳くらいでほぼ100に達する。
当然に筋力とかは大人の方が強いのが当たり前。
だけど今これを見ているあなたの運動神経的なモノは12歳の頃とほとんど同じってことになる。
図にすると下のような感じ(真ん中の点線の神経型ってやつね)
引用:スキャモンの発育曲線
そして、年代別に運動能力が飛躍的に向上する時期がある。
よく言われるモノに下のやつがある。
・プレゴールデンエイジ(~9歳くらいまで):色々な動きで神経の発達を促すのが良い。神経の発達が特に著しい状態となっている。
・ゴールデンエイジ(10歳~12歳):徐々に具体的な技術的な動きを習得していく。筋力的なものはまだ。。。技術的な動きも見ただけで出来てしまったり天才的な吸収力がある時期。
この辺のお話しについては過去の記事にも書いているので参考にしてほしい。
最近では運動神経やセンスって呼ばれるものは
「コーディネーション能力」
「調整能力」
と呼ばれたりするようになってきている。
上に書いたように、5~12歳頃に神経の発達が著しくなる。
なのでコーディネーション能力を引き上げるにも最適な時期ってことになる。
じゃあ、どんなことをすればいいの?
となると思うので、色々なトレーニングについて紹介したいと思う。
・トレーニングの動きを上手にすることが目的ではない。
・趣旨は色々な動きをさせてあげることで、神経回路が鍛えること。
・なので同じことを長時間やってもそんなに意味はない。
・むしろ、飽きっぽい子供の特徴を活用し、一つの種目の時間を少なくする。
・種目を沢山用意してあげる方が子供の神経を鍛えるには都合が良い。
・子供が新しい種目を自分で思いついた時はそれをやらせてあげよう。
・楽しくやることが重要だからね。
・公園の遊具で遊ぶだけでも色々な動きをするし、神経回路も鍛えられる。
子供の運動神経を伸ばすトレーニングまとめ
次からは具体的なトレーニングについて紹介したい。
4、5歳頃~12歳頃までと、子供の発達具体も年齢によって全然違うと思う。
自分の子供に合わせて参考にしてほしい。
・ケンケンパ。
(着地の的を使ってやる場合、たまに位置に変化を与えるとさらによし)
・後ろ向きでケンケンパ(的無しでもOk)
・目を瞑って片足立ち
・目を瞑ってケンケンパ(※気を付けて!)
・「おたま」にピンポン玉を入れて落とさないように走る。
↓(レベルアップ)
・卓球のラケットなどにピンポン玉を置いて落とさないように走る。
・床に「紐」をウネウネさせて設置。その上をなぞるように歩く。
↓(レベルアップ)
・「おたま」にピンポン玉を入れて、落とさないように紐の上を歩く。
↓(レベルアップ)
・卓球のラケットなどにピンポン玉を置いて、落とさないように紐の上を歩く。
・ウネウネに設置した紐の上を後ろ向きで歩く
・ウネウネに設置した紐の上をオタマや卓球ラケットにピンポン玉を置いて落とさないように歩く。
・後出しじゃんけんで早く勝つようにさせる。
・後出しじゃんけんでわざと負けるようにさせる。
・あっち向いてホイでわざと負けるようにさせる。
・自分の両手を使ってじゃんけん。両手のうち、どっちが勝つのかを指定すること。
(早く出来たら褒めてあげよう)
・ボールを真上に投げて、拍手してからキャッチ
・ボールを真上に投げて、くるっと一回転(横に)してからキャッチ
・ボールを真上に投げてくるっと一回転(横に)して拍手してからキャッチ
※普通のボールが難しい場合は紙風船とかで代用して、それからステップアップしよう。
・お手玉をする
・ワンバウンドキャッチボール。真ん中にフラフープを置いて、そこにワンバウンドさせるって感じのルールを作って行う。
・ゴミ箱にゴミを捨てる時に色々な所から投げて捨てる(行儀悪いけど)
・四足歩行する。
・四足で後方にあるく。
・動物の真似で歩く(カエル、馬など)
・おしりで歩く(足を伸ばして座り、その状態で歩く)。前後にやると尚よし。
・手押し車
・手押し車の逆立ちバージョン(ちゃんと支えてね)
・フラフープをやる
・フラフープを上手に転がす
・転がっているフラフープをくぐる
・フラフープを持ってあげて、ジャンプでくぐる(ちょっと難しいかも)
・縄跳びをする
・出来ない子は最初は大人が縄を横向きに回してあげる
・片足で縄跳び
・目を瞑って縄跳び(気を付けて)
・ダンスっぽい動きをしてみる。
→パパ、ママの動きを真似させる。
→(レベルアップ)逆の動きをさせる
・足と腕を同時に開閉する(ステップしながら)
ジャンプ→足を開く、手は頭の上でパチンってやつ。
わかりにくいから動画でどうぞ
どうだったろうか?
神経回路の発達を助けるためには色々な動きをさせることが重要となってくる。
小さなころから一つの種目に絞ってスポーツをやっている場合、小学生、中学生くらいまではその貯金的なモノでかなり無双出来るだろうけれども、逆に伸びしろは限られてしまうかもしれないぞ。
新たなトレーニングが見つかった場合は随時更新していきますのでよろしく。